電車を止めたら、損害賠償請求はいくらなの?
上記のお悩みを解決します。
- 電車を止めた時の損害賠償額や保険の大切さ
- 万が一、踏切内で立ち往生してしまった場合の対処法
- 家族が電車を4時間弱止めて以降、私たち家族・親戚の生活が一変しました
- 私たちのようなツライ思いをしたくない方
- 日常生活において、踏切を渡ることがある方
それでは本題に入ります。
関係者の皆様へ。
この度は、多大なるご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした。
電車止めたら何円だった?
結論から申し上げます。
損害賠償額は、8,818,293円でした。
電車との接触事故を起こして、電車を4時間弱止めたときの損害賠償請求額になります。
加入していた保険は適用外だったので、全額支払っています。(振込手数料ももちろん負担します。損害賠償額に比べたら微々たるものですが・・・)
内訳を大雑把に分けると下記になります。
- 車両修繕費
- 現場出動費
- 現場復旧費
- 払い戻し
- 代行交通費
中でも大きな割合を占めていたのが、『現場復旧費』。(理由は後述しています)
材料費と外注費を合わすとビックリするくらいの金額です。
次に、大きかったのが『車両修繕費』。
電車車両も傷つけてしまったために、修繕にかかった費用です。
払い戻しの枚数は『212枚』ありました。
車両修繕費と同じくらいの額がかかっています。
現場出動費と代行交通費は同じくらいの費用でした。
多くの人に迷惑をかけたので、当たり前の金額です。
損害賠償額は、各地域の電車の本数や利用者数によって大きく変動すると考えています。
今回ご紹介している金額は『あくまでも目安』であることをご承知おきください。
踏切のカンカン音を聞いたら、心臓がバクバク鳴るようになりました。
トラウマです
あなたやあなたの家族が、私たち家族と同じようなツライ思いをしないためにも本記事を公開する決断をしました。
置き石などのイタズラをして、子どもが電車を止めたとかいう話も聞きますよね。
弾き飛ばされた置き石が、周囲の機器を壊す可能性もあります。
踏切付近の機器を壊した場合、多額の修理費用がかかります。
弾き飛ばされた石が、近くにいた人に直撃したら大変です。
それこそ、一生をかけて罪を償っていく必要があります。
子供には、置き石などのイタズラは絶対にしないように言い聞かせています。
大事なことを2つだけ言います。
- 踏切の無理な横断は絶対にヤメて
- 踏切前では必ず一時停止して左右確認
上記の2点さえ守っておけば、踏切事故は防ぐことができます。
逆を言えば、どちらかのルールを破れば踏切事故に遭う可能性がぐーーっと増します。
以下からは、電車を止めた経緯や損害賠償額の支払いについてご紹介をします。
本記事は、私の日記のような内容になっております。
興味がなければ、すぐにページを離れることをオススメします。
電車を止めた経緯
結論です。
義父が普通列車と接触事故を起こしました。
妻から連絡を受けたときは、最悪の事態を覚悟しました。
仕事中に妻からのLINE。
父が電車に跳ねられた
っえ?うそやろ?
自然と声が出ていたことを覚えています。
頭が真っ白になりました。
呼吸がしづらくなりました。
仕事なんて手に付きません。
手足が震え始めました。
はやく帰らないと。
義父が踏切内で普通電車にぶつかりました。
事故のときに踏切近くにあった電源盤を破壊しました。(現場復旧費が高くなった要因のひとつ)
電源盤を壊したために、復旧までに時間がかかりました。
多くの作業員の方が現場に来られました。
辺りが暗くなるまで、作業をされている光景を見て本当に申し訳ないと感じました。
それと同時に、大変なことになってしまったと怖くもなりました。
事故があった踏切の地面を見てみると、血の跡のようなものが飛び散っていました。
血しぶきのようなものを見た私は、事故の瞬間、どれだけの恐怖を義父が味わったのか?想像してしまい血の気が引きました。
事故後、義父は救急車ですぐに運ばれました。
全身骨折(肩甲骨・肋骨・腰骨)・外傷性くも膜下出血のため、集中治療室に入りました。
予断を許さない状況だと聞き、妻は泣き崩れました。
1歳の次男もただ事ではないことを察知してキョロキョロ。
お医者様たちのおかげで、義父は奇跡的に一命を取り留めました。
しかし、衝突時の衝撃が凄まじかったためなのか、事故当時の記憶は全く残っていません。(もしかしたら、事故前に気を失っていた可能性もあります。)
頭部にも強い衝撃を受けた影響なのか、認知症の傾向が強く出始めました。
私が一番ショックを受けた出来事は、数十年前に亡くなった義母の顔が分からなくなっていたことです。
義母の写真を見せたときに、
・・・これはぁ・・・誰だったかな?
目を細めて言いました。
義父は奥さん大好き人間だった、と妻から聞いていました。
大好きな妻の顔を忘れてしまうなんて、これほど残酷なことはありません。
それともう一つ。
認知症の症状の1つだと考えられますが、義父は些細なことですぐにキレるようになりました。
別人のようです。
私の子供にも当たりがキツくなりました。
孫が大好きおじいちゃんだったのに。
加えて、義父は1型糖尿病を患っています。
事故に遭う以前は、血糖値の測定・インスリン注射は自分で処理することができていました。
しかし、事故に遭ってからは自分では注射や血糖値測定ができなくなりました。
話を聞いてみると、やり方が分からないとのことです。
つまりは、誰かが介護をする必要があります。
電車事故に遭って以降、私たちも含めて生活は一変しました。
一戸建て購入も検討していましたが、その選択肢は絶たれました。
妻の実家をリフォームをして、義父と同居することを決めました。
リフォームに向けて着々と準備中!
リフォームをせっかくするので、ネタがあればブログ書きます(前向き前向き!)。
保険は使えた?
結論です。
加入していた保険では、適用されませんでした。
つまり、損害賠償額の『約880万円』は全額自己負担です。
あなたが乗り物の保険に加入されるときには、電車との事故の保証について聞くことをオススメします。
事故後、保険について調べてみました。
すると、月額4,000円くらいの保険で今回の賠償額はまかなえた可能性があることを知りました。
保険に入っていたら・・・と後悔しました。
保険は適用されなかった=880万円自己負担=人生は一変する
まとめ
先日、義父は検察庁に呼び出しを受けました。
罰金30万円の件です。(損害賠償額とは別件)
罰金の30万円なんて、880万円の損害賠償額に比べると安く感じます。
あなたは880万円もの大金をいますぐ払うことはできますか?
繰り返しになりますが、電車を4時間弱止めたら多額の損害賠償額を請求されました。
もちろん、それだけの迷惑を多くの人にかけたということです。
電車事故に遭うことで私たちの人生は一変しました。
本記事を最後まで読んでいただいたのも何かの縁です。
あなたには私たちと同じようなツライ思いはしてほしくありません。
大事なことを2つだけ言います。
- 踏切前では必ず一時停止をして左右確認
- 警報機が鳴り始めたら踏切の横断は絶対にヤメる
『なんだそんなことか、分かってるよ』と思われるかもしれません。
しかし、どちらかの2つを破ったとき、電車と事故をする危険性がグーっと増します。
事故以降、私は踏切が近づいてきたら様々な危険予知をするようになりました。
- 遮断機が故障しているかも?
- 踏切内で乗り物のエンジンが故障するかも?
- 踏切内で子供の靴が線路にハマってしまうかも?
- 踏切内で意識を失ったら?→今回の事故の原因?
- 踏切内でスマホや財布を落として取れなくなるかも?
- 踏切内で線路に自転車のタイヤがハマって取れなくなるかも?
- 踏切内でエンストをして発進できなくなるかも?→今回の事故の原因?
踏切内では、さまざまな危険が考えられます。
上記の危険予知の内の2つが重なった瞬間!!!警報機が鳴り始めたらかなり危ないです。
万が一、踏切内で立ち往生してしまった場合の対処法はJR西日本さんの非常ボタンの重要性をご覧ください。
まずは、非常ボタンを押すことが大事だと書かれてあります。(子供がチャイルドシートに乗っている場合はすごく悩みます・・・。子供をまず下ろしてから緊急ボタンかなぁ・・・。)
事故以降、踏切周辺では『車・徒歩・自転車』ともに細心の注意を払って行動するようなりました。
大げさだと笑われるかもしれません。
しかし、危険予知をしっかりとしておけば今回の事故は防げたと考えています。
人生って、どこに転機があるのか分からないよね
最後になりましたが、この度は多大なご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。以上です。